<J(判断)型>vs<P(知覚)型>   
originally written on 2003.2.20                  

今日は突然<J>と<P>についての持論を展開してみよう。私の書くものは決して学術論文ではなく、あくまで、それを切り口に使ったエッセーにすぎないのでそこのところは誤解のなきよう。正確さは特に期待しないでもらいたい。主観的になりまくることもご容赦。

<J>はJudgementのJで、日本語では「判断型」と訳されている。<P>はperceptionのPで、「知覚型」だ。だがこれだけではなんのことか分からない。
ごく簡単に言えば、周囲の状況を、なんらかの枠組みに当てはめて解釈・判断しようとする傾向が強い性格を「判断型」と言うのである。それに対し、そういう枠組みの存在が比較的薄く、状況を「あるがまま」に知覚する傾向が強い性格を「知覚型」と言うのだ。

その「枠組み」というのが世間的ないわゆる「常識」である場合もあるが、必ずしも常にそうではない。世間の常識とは別に、その人個人の枠組みというものもあるのだ。(しかしもちろん、枠組みにとらわれやすい性格はそれだけ常識を外れることも難しいから、J型はおおむね「常識派」ではある)。 いずれにせよ、J型は、枠組みを持ちたがり、その枠組みに照らして外界の状況を判断しようとする。それが極端に(分かりやすく)現れれば「〜べきだ、〜べきでない」という発想になる。 細かい日常生活のもろもろでもそうである。たとえば、J型は突発的な予定の変更には弱い。何かの予定を立てると(J型はそもそも計画を立てることが好きだ)それが彼の当面の「枠組み」になってしまうので、単に時間が遅れるとかその程度のことであってさえ、それは「枠組みを揺るがす」大事である。予定の変更は、枠組みから作り直すか、そこまでいかずとも「枠組みへの収まり方」を再調整しなければならない厄介事だ。 それに対し、P型は「臨機応変」であって、予定の変更には、少なくとも精神的には易々と対処できる。枠組みがあっても、その枠組み自体がフレキシブルなので特に作り直したり収まるように調整に苦心したりする必要がない。「そうきたか、それならこうする」と対処していけばいいだけのことである。しかしJ型にはそれが苦手なことのひとつである。

先日,「迷いまくる友人」のことを書いたとき(注:日々の雑感日記に書いた。こちらの2003.2/12〜14参照)、J型は「決断的」なはずだからその人はP型だろうか、という突っ込みをいただいたが、私はこの場合は逆だと思っている。というより、J型が「決断的」と言えるとしてもそれは、「決断力がある」と同義ではない。 「決断的」というのは「決めておかずにはいられない」ということなのだ。AはAという枠組みの中にあるもの、BはB、CはC、と「判断」しておかなければ気がすまない。「どっちだっていい」というのはあまり快適ではないのである。もちろん、世の中には白か黒かなどと決め付けられないことはたくさんあり、典型的なJ型であるはずの私でもそれは「理念として」分かっているが、本音を言えば、とりあえずどちらかにしておいたほうが気が休まる。

つい最近、かなり強いJ傾向がテストでも証明された友人の一人は、「私はたしかに完全にものごとを白か黒かに決めたがる、中間があるのって嫌」だと言っていた。だがP型であろうと思われるご主人は、そういうところが君のよくないところだ、世の中にはグレーもある、と諭すのだそうである。 (その伝で言えば、もちろんJとかPとかいう分類だってもちろん「白」か「黒」か、ではない。実際のテストでは20問が配分されているが、20:0になる極端な人もいれば、10:10で拮抗して判断不能になる人もいる。どちらかに分類されるにしても、11:9など微妙な人と、20:0の人とでは「色合い」は違うだろう。黒と白だとイメージしにくいが、たとえば赤と青、と考えると、「真っ赤」と「赤みの勝った紫」とでは印象がまったく違う、それと同じである)

だが、枠組みを決めておかなければ前に進めない、というのもまたJ型である。おまけに一度決めたら崩すことは(精神的に)容易ではない。となれば、たとえば「迷いまくる友人」のような重大な決断を迫られる状態、おまけに、その決断を自分が全うしえるものか自信がない、というような場合には「決断力」などとはもっとも遠い地点に行ってしまうのがJ型だ。なにしろ修正は難しいことを自分で分かっているから、「見切り発車」はできないのである。

ところで、こういう「性格分類」なんてものもすでに「枠を決めたがる」J型にとってより興味を引くことであるだろうなあ。私は当初、コミュニケーションや人間の心理に興味を持つNF型がはまるのだ、と思っていたが、NFでもPだとどうやらそれほどでもないようなのである。逆にNF以外の人でも、J型の人はかなり深く興味を持つような傾向があることに気がついた。Pの人は、一瞬興味は持つし面白がってもくれるのだが、たいがいはそれどまりで、ほかの人まで分析しようなどとは思わないらしい。ま、NFにさらにJが加わった私にとっては、もう水をえた魚、とでも言いたくなるくらいハマるのも当然だとわれながら思う。

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