「4気質」の話
originally written on 2003.3.6                            

カーシー博士によれば,<E-I>, <S-N>,<F-T>, <J-P>の4指標を組み合わせた16の性格タイプを,それぞれ4つづつ大きく4つに分けた「4気質」と言うものが重要と考えられている。これの分け方が若干複雑だ。

<N-S>指標がまず一番大きな分かれ目となる。これについては前回述べた。
その指標が<N>である人にとっては,次に<F-T>指標が重要なので,<NF>と<NT>の二つに分ける。
<S>である人には<J-P>指標の方が大きな影響を与えるので,<SP>と<SJ>に分けられることになる。

なぜこうなるのか。カーシー博士はその点を明言していないが,私なりの解釈ではこうなる。 <N>型の人間にとっては,事実よりも思考や概念,あるいは感情といった,心の中の出来事の方が重要である。であるから,物事を心においてどう捉え,どう判断するかという指標である<F−T>のほうが大きな要素なのだ。
それに対して,<S>型の人間は事実を重視し,考えるより実際の行動に重きを置く。それゆえ,実際の行動に際しての判断基準となる<J-P>指標の方が影響力を持つのである。

<N-S>指標の違いというのは大きく,まるで異なる言語を持つようである,とカーシー博士は言うが,しかし,<NT>対<NF>,そして<SJ>対<SP>の違い,あるいは対立は,ときにはさらに大きいようにも見える。NFの人間にとってSJの人の方がよほど気が合うように思えたりすることもしばしばある。が,それは言ってみればS同士N同士は「同じ土俵に乗っている」からこそのことなのであろう。 どんなことを一番大事に思うか,が共通していて,その上で,具体的に「大事なこと」が異なっているのである。

N型は一般に,あまり物質的なことに関心がない・・・もっともそういう言い方は誤解を招く。自分が何かしらものを所有することが関心の中心にはならない,と言った方がいいだろう。関心が常に,個別のものではなく,普遍的なものや統括的原理に向いてしまう。そこにおいて,人間の感情が最も大事であると思うNF型と,感情にはあまり深く関心を持たず理論が大好きなNT型は確かにかなり対立的だ。
また,事実に重きを置き,現実世界を離れることのないS型にとって,その事実をどう「処理」するかは大きな問題である。決められた枠組みの中にその事実が収まらなければ気持ちが悪いSJ型と,枠組みそのものが気に入らないSP型とでは,お互いにかなりイライラした気持ちになったりする。 その点,N型にとっては,たとえJ型であっても「事実が収まらなければ概念の方を調整する」ことでなんとかなったりするわけで,S型ほど<J-P>指標には影響されない。

そんなふうに,非常に対立しがちな<NT vs NF>及び<SP vs SJ>であるが,それでもパートナーとしては,実は同じ気質の人間どうしよりもうまく行ったりするものである。やはり「基本言語」を同じくするものどうし,イライラはしつつも,お互いのことで学ぶことも多く,補完もしあっていけるのだ。 もともとそれぞれの数が多いため,SPとSJの組み合わせのカップルというのは非常に多いのだそうである。ひとくちで言ってしまえば,几帳面なタイプとマイペースなタイプということで,だれしも,周囲に思い当たるカップルがいくらでもいるであろう。この「組み合わせの妙」については次回。

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