英語のヒミツ                          by Leila

海外経験も度胸もない”平均的日本人”が英語をしゃべれるようになるために

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1 前書き
2 まずは「発音」が大基本!!
3 なぜ聞き取れないか
4 とりあえず母音は気にしなくていい
5 子音その1 {th]
6 子音その2 [r]と[l]
7 子音その3 [t]と[d]
8 子音その4 [v][f][b[[p]
9 子音その5 [s][sh]
10 モチベーションを維持するために
11 達成感を得るコツ
12 音読の効用
13 英語の俳句の話
14 子音同士がくっついた発音(1) T+R
15 子音同士がくっついた発音(2) その他+R
16 子音同士がくっついた発音(3) +L
17 ストレスの話
18 音の長短(リズム)が最重要!!
19 具体的なリズムのコツ
20 単語同士がくっつくとき
 
 
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→文法篇へGO!
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最新の記事はブログにて 質問等も受け付けています。
 
{ ◆単語同士が繋がって読まれる

さて、英語のリスニングでたいていの人がひっかかり、茫然としてしまうのが、単語同士がくっついてしまう、という問題である。 字にしてみたら知っている単語ばかりなのに、聞いたときにはさっぱり分からなかった、というのはほとんどがこの問題なのだ。ここがクリアできたら発音については卒業と言っていい。 単語がくっつくという現象について、ポイントは2つある。

1) くっついた音がどのように発音されるようになるのか

2) どういう場合にくっつくのか

1) くっついた音がどのように発音されるようになるのか
については純粋に「音」の問題だ。大まかに言って、2つの場合にわけられる。

a) 子音+母音の場合     

子音で終わる単語の直後に、母音で始まる単語が来た場合。日本語をローマ字で書いたときのように、カタカナで表せるような発音になる。

A noisy noise annoys an onion. 以前に載せた「早口言葉tongue twister」のうちのひとつである。カタカナでで発音を表すのは避けたいが、ここではあえてやってみる。 単語一つ一つが独立しているときはこうなる。
ア ノイズィ ノイズ アノーイズ アン オーニオン 
が、こんな風には言われず、実際にはこうなる。

A noisy noise annoys an onion.
アノイズィノイノーイノーニオン

I did it again! (またやっちゃった!)なら、 アイ ディドゥ イットゥ アゲーンではなく  

 I   did it again!
アイ ディディゲーン 
   

となるのである。

ところで、冠詞の「a」が、母音で始まる名詞の前では「an」になることはご存じだろう。これが何故かというと、このように「くっついて」しまう場合に「母音+母音」では極めて発音しにくいから、自動的にanになってしまう、ということなのである。a onion「ア オ−ニオン」は言いにくいがan onion「アノーニオン」なら楽だ。a apple「ア アポー」ではしんどいがan apple「アナポー」なら言いやすい(theも普通の名詞の前では「ザ」に近い発音だが母音で始まる語の前は「ジ」に近くなる。これも、母音の前には、弱めの母音の「ジ」のほうが言いやすいということである)。 これを考えても、単語同士がくっつくのが当然であることが間接的に分かるであろう。

b) 子音+子音の場合

これはもちろん、以前に述べた、子音同士が繋がる発音を応用すればいいのだが、ひとつの単語だけではなく単語同士が繋がる場合には、しばしば、「同じ子音が続く」場合が出てくる。 例えばwant to などだ。こういう場合は、繋がって1つだけになってしまう、のがルールである。 want toは決して「ウワント トゥー」などとは発音されない。「ウワントゥ」である(toにはストレスがないので伸ばさない)。この発音がもっといい加減に(?)なるとアメリカ英語でよく耳につく「ワナ」になってしまうのだ。

With the というような場合も、「ウィズ ザ」(もちろんカタカナはそもそもthの発音を表しきれないが)ではなく「ウィザ」でよい。

また、特筆しておいたほうがいいのは他に、[t](または[d])のあとに別の子音が続く場合かもしれない。統計を取ったわけでも実験したわけでもなんでもないが、自分が学んだときの印象と、15年以上に及ぶ教師体験から思うのは、日本人にとっては[t]は本当に「鬼門」だということである。[th]などももちろん苦手には違いないが、「日本語にない発音だ」と意識できる点がむしろいい。[t]が鬼門だ、とは日本人はあまり認識していないので、かえって引っかかるのである。つまり分かりやすくいえば[t]をどうしても「ト」と発音したがるのだ。ところがそんな発音は決して英語ではされないから、聞いたときに「わからん」状態になってしまう。 Next Sundayと書いてあれば「ネクスト・サンデイ」と読む。が、これは「ネクス・サンデイ」に近く聞こえる。せいぜい「ネクスッ・サンデイ」である。 また[t]のあとに母音が来れば、(1)で述べたように「ta ti tu te to」の音に聞こえるかもしれないが、ずっと以前に述べたように、アメリカ英語ではこれが日本語の「ラリルレロ」に最も近い発音なのである。だからたとえば「a lot of」などというフレーズは「あ ろろぶ」と聞こえる。

さて、「(2)どういう場合にくっつくのか」についてはまた後で詳しく述べる(ここに至ると、発音だけではなく文法や意味も関わってくるし)。

発音やリズムという純粋な「音」の問題は、ここまでであらかた(母音の詳細などは省いたが)述べてきた。 しつこく言うが、この土台をしっかり築くか築かないかで、後の進歩(文法的な知識を得ることも含めて)が全く違ってくる。 信じるものは救われる! ぜひぜひ、騙されたと思って、トレーニングしてみてほしい。初めはじれったく思うかもしれないが、ほどなくその効果が実感できるはずである。

◆歌やチャントでリズムを学ぼう!

発音編の締めくくりとして、お勧めの教材をひとつ。

Carolyn Graham 著  "Small Talk" Oxford University Press

洋書を扱っている大きな本屋なら置いているかもしれないし、注文しても良いだろう。インターネットの場合は、Amazonなどでも扱ってくれている。 これは、メロディのないリズムだけの「チャント」というものを使って英文を身につけようという教材である。Carolyn Grahamはここで挙げた"Small Talk"の他にもたくさん、同趣旨の教材を執筆しているが、私のイチオシはこれだ。 あいさつや、質問文などの定型表現を扱っているので、リズムが身に付くだけではなく日常生活の定型表現も覚えられて一石二鳥である。別に机の前に座って勉強しなくてもよい。日常的にこれをBGMのように流しておけば、いつのまにか覚えてしまうだろう。もちろんたまには気合いを入れて練習するともっといい。

同じ著者の他のものなら、次のお勧めは"Jazz chants for children"である。子供向けとはいっても、大人にも全く問題ない。ときにはメロディもちゃんとある、有名な童謡などの「替え歌」もあってより印象深い。

さらには"Grammar Chants"というのもいい。これは文法事項別の項目立てにしているので、文法知識を整理するのにちょうど良い(彼女のデビュー作(?)にして一番有名なものは"Jazz Chants"だが、これはまだ試行錯誤段階という感じなのであまりピンとこない)。

こういう「教材」でなくとも、単に英語の歌を歌うというのでももちろんいい。カーペンターズなどは親しみやすいし、英語がきれいなのでお勧めだ。ロックやラップなどは英語が口語的になりすぎて崩れている場合が多いので、学習目的にはイマイチだが、それでもそれが好きなら、好きであることのほうが大事だからそれでもいい。 歌はリズムに乗っていないと歌えないから、いやでもリズムを意識する。

上手くリズムに乗れない場合は、上述の「強いところを強く長く意識」することを思い出して欲しい。早口でついていけない!と思える曲でも、これで意外に簡単にリズムに乗れるようになることが多いのだ。 いままで発音についてシノゴノシノゴノ延々と述べてきたが、とりあえずそういうウダウダは面倒くさいからみーんな忘れて、「とにかく自分の好きなこのウタを、かっこよく歌えるようになろう!」というのでもいい。目的がはっきり決まれば、そこに至る正しい道は自然と見えてくるものだから。

さて、「発音&リズム編」は今回で一応終了し、次は「文法編」を始めたいと思うが、ちょっとここで「自分語り」をしてしまおう。

私自身、自分が会話ができるようになった「下地」は、「歌を覚えたこと」だと思っている。もちろん歌「だけ」で会話ができるようになったわけではないが、いつもしつこく主張しているように、リズムになじんでいた分、本気で学習し始めてからも覚えるのが速かったのだと思う。

ご存じの方はご存じと思うが、私は今は「歌手」でもあり(一応ギャラをもらって歌っているのでその点では「プロ」のつもりである)歌になじんでいるのは当然と思われるかもしれないが、自分が歌手になるなどとは30歳すぎてもまだ全然思っていなかった。カラオケが巷に出回りだした初期の頃、大学生から社会人になりたてだったが(歳がばれる)カラオケボックスなどはなく、人々が歌って楽しむのは「カラオケスナック」であり、歌が好きとは言っても人前で歌うなど恥ずかしかった私は、もっぱら聞いているだけだった。たまに歌うが、音痴ではないが全然発声がなってなく、お世辞にも上手いとはいえない状態。その後ひょんなことから(サンバチームに加入してから)歌って楽しむ機会が増え、いつのまにやら人前で歌うようになり、そのうちギャラを頂くようになったのだが、それは英会話講師になった後の話である。

つまり何が言いたいかというと、英会話学習の下地として(その当時はそういう意識はなかったが)英語の歌を好きで歌っていたのは、あくまで自分一人でこっそり、レコード(当時CDなんてなかった)に合わせて、のことであって、今「歌手」であることとはなんの関係もないということである(もちろんそれが歌の練習にもなっていて今に繋がっていたのだろうが)。

ま、それはともかく。 私がとりわけ好きで歌っていたのはミュージカル「ウェストサイドストーリー」からのナンバーで、スペイン語なまりの巻き舌のRが耳に心地よく、それを真似て歌っていた、とは以前も書いた。対訳が書いてあったので、意味もある程度は分かったし、そのおかげで覚えた構文もあった。 最近、ものすごく久しぶりにウェストサイドストーリーのCDを改めて買って聞いてみたが、以前よりもっと歌の意味がストレートに頭に入ってくることにちょっと驚き、感激した。以前は、理屈を通して「翻訳」してやっと理解していたものが、今は英語そのままの形で分かるようになっている。

ある意味でアタリマエなのだが、そもそも「英語なんてしゃべれなかった」私は今更ながらにそういうことに感激する。帰国子女で、、いつのまにかしゃべれるようになっていたわけではないだけに、できるようになった喜びというのを未だに感じていられる。 いま英会話を勉強している皆さんも、その喜びを目指して楽しみにしていたらいいと思う。

人間にとって本当の喜びとは、「持っていること」ではなくて「手に入れること」だと思う。「最高の状態にあること」ではなくて、「そこを目指して日々進んでいくこと」こそが幸福なのだと思う。英語が「まだ」しゃべれない皆さんは幸いである、進歩する喜びを得られるであろう!…って、キリストみたいですね。 さて、だからこそまず「お気に入りの1曲」を持つことをお勧めする。折に触れてその曲を口ずさんでいて、それから何年かして忘れた頃にまた聞いてみる。以前よりもっとその曲が分かるようになっている自分に気づくと思う。ヨロコビである。

最近ではカラオケボックスでも驚くほど多くの英語の曲が用意されている。昔はほとんどなかったのに…。カラオケボックスの料金もばかみたいに安いし、私はちょっと空き時間があると時々ひとりで利用しに行く。皆さんも、試しにやってみたらいかがだろうか。ひとりでこっそり英語の歌を練習して、いざとなったら人前で披露してみてもいいし。